中嶋企画レースリポート00FN-5
   

シリーズ名:2000年全日本選手権フォーミュラ・ニッポン(FN)

大会名:第6戦・スポーツランド菅生
距離:3.704km×60周
予選:7月29日 晴れ・観衆:  8500人(主催者発表)
決勝:7月30日 晴れ・観衆:3万7600人(  同  )

高木虎之介、今季4度目のポール・ポジションから 圧倒的な速さと強さを見せ5勝目!!!
タイトルに王手!!!
トラブルに泣いた松田次生も粘り強く完走、ランキング3位をキープ!
No.0 Toranosuke Takagi No.2 Tugio Matsuda
  夏休みを迎え、暑さも一段と増してきた7月29〜30日、快晴に恵まれたスポーツランド菅生では2000年全日本選手権フォーミュラ・ニッポン(FN)のシリーズ第6戦が開催された。
全10戦で戦われるシリーズは、早くも後半戦を迎えることになったが、我がPIAA NAKAJIMA RACINGは、ここまで大活躍。
高木虎之介選手が開幕戦の鈴鹿で大逆転劇を演じて先制したのを皮切りに、続く第2戦のもてぎではポールポジションと連勝をゲット。第3戦の美祢では高木選手がトラブルに見舞われてリタイアしたものの、ルーキーの松田次生選手が、後を継ぐ格好で独走して初優勝。
さらに第4戦の富士、第5戦の鈴鹿、と再び高木選手が連勝。2番手以下に大差をつけてランキングトップを独走。ルーキーの松田選手も、第3戦の優勝に加えて第2戦でも表彰台をゲットするなど着実にポイントを積み重ねてランキング3位 につけている。
また、チームとしてはパーフェクトな開幕5連勝を飾っていることもあって、ポイントでも圧倒的なリードを保つなど、昨年に続いて2年連続のダブルタイトル獲得に向け、上々の前半戦となった。
 今回の舞台となるスポーツランド菅生は、実は高木選手にとってもチームにとっても“相性”の良いコース。高木選手がトップフォーミュラ初優勝を飾ったのは、まだF3000として戦われていた95年の菅生だった。
さらにチームとしては昨年、T.コロネル選手がここ菅生で優勝している。
 土曜日の朝一番で行なわれた公式練習では、高木選手がトップからコンマ5秒遅れの7番手、松田選手はコンマ7秒遅れの13番手と低迷していたが、これは新しいセッティングをトライした結果 。
午後1時半から行なわれる第1回目の公式予選までには、セッティングが見直され、いよいよタイムアタックの開始となった。まずは1回目のセッションで高木選手は1分11秒台のトップタイムをマークする。
しかし、このセッションにおいては、気温、路面温度ともに上昇しすぎていたので、午後3時半からの2回目が、やはり勝負どころとなる。
この2回目の予選セッションで、高木選手は1分11秒台から10秒台へとタイムを詰めていき、結局1分10秒672で今季4度目のポールポジションをゲットした。
一方の松田選手も1回目の12秒台後半から2回目には11秒328まで詰めて5番手グリッドを獲得した。
決勝レースが行なわれる日曜日は、早朝こそ菅生名物の霧に覆われていたものの、サポートレースが始まるころまでにはすっかり晴れ上がり、決勝レースは予想していたように暑いコンディションでスタートが切られることになった。
好ダッシュを見せたのはポールシッターの高木選手。
セカンドポジションの道上選手をけん制するように、一度アウトサイドにマシンを振った後に1コーナーへとアプローチしていった。そして、オープニングラップを終えた時点で、すでに高木選手は2位 の道上選手を引き離しに掛かっていた。序盤から猛プッシュした高木選手は、道上選手との間隔をじわじわと広げていき、10周を終えた時点では約4秒のアドバンテージを築いていた。その後も快調なペースで周回を重ねていった高木選手は、26周を終えたところでルーティンのピットイン。
スタッフは素早くタイヤを交換して高木選手を送り出すことに成功、高木選手はトップのまま後半戦へと突入していった。レースも中盤を迎えるとアクシデントやトラブルで後退するマシンが増えてくる。今回も、そうして後退していくマシンが相次ぎ、レースも3分の2を終えた時点で、高木選手と2位 のR.ファーマン選手との間隔は、何と20秒もの大差に広がっていた。結局、高木選手は最後まで安定したペースを崩すことなく独走。シリーズ6勝目を飾るとともに、チャンピオン獲得に王手をかけることになった。
一方、5番手のグリッドからスタートした松田選手は、スタート直後の混乱にまぎれてポジションを落としてしまい、8番手でオープニングラップを終えることになった。
だが、そこから粘り強い走行を続けた松田選手は、20周を過ぎた辺りで5番手まで復帰し、23周を終了した時点でタイヤ交換のためにピットイン。
10番手で再スタートを切り、再び粘り強い走行を続け、レースの折り返し点では5番手まで復帰していた。しかし、その後マシンにトラブルが発生、42周目にピットインしてこれを修復。周回遅れとなったものの再スタートを切った後は安定したペースで走行し、結局、高木選手から3周遅れの11位 で完走。
シリーズ3位の座はキープすることになった。 今回、シリーズ5勝目を飾った高木選手は10ポイントをゲット、トータルでの獲得ポイントは50ポイントとなった。
シリーズ2位のM.クルム選手が5位に終ったことで、チャンピオンに王手をかけ、次回、8月19〜20日にツインリンクもてぎで開催されるシリーズ第7戦の成績如何では、早々とタイトルが決定するところまでこぎつけることなった。
■PIAA NAKAJIMA RACING総監督中嶋悟のコメント
「松田選手のトラブルは、残念でしたが、高木選手は、予選、決勝共に力強いレースをしてくれました。チームとしては、6連勝を飾ることが出来ました。これからの残りのレースも緊張が続くレースになります。」
※次戦は、8月19日〜20日、栃木県ツインリンクもてぎで開催されます。

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