トップ > レース > レースレポート > 全日本スーパーフォーミュラ選手権 第4戦 富士スピードウェイ

Report レースリポート

2018 SUPER FORMULA RACE REPORT

第4戦 富士スピードウェイ第4戦 富士スピードウェイ

予選
会場:富士スピードウェイ
日付:2018年7月7日(土)
天候:雨/曇
予選結果:
 #64 ナレイン・カーティケヤン:18位
 #65 伊沢拓也:11位
観客動員数 : 10,600人

不安定な天候の中行われた第4戦予選

1ヵ月半ぶりのSUPER FORMULAは第4戦が富士スピードウェイで開催される。予選日は早朝から雨が降ったり止んだりの不安定な天候で、朝のフリー走行はウエット宣言が出され、霧雨の中、予選に向けた確認を終えたTCS NAKAJIMA RACINGの2台は公式予選に臨む。

まずはQ1。止んでいた雨がパラパラと落ち始めるが、路面を濡らすほどではなく、2台はスリックタイヤでコースイン。揃ってミディアムタイヤでのアタックを行なっていく。64号車ナレイン・カーティケヤンは1分25秒307で18番手タイム、65号車の伊沢拓也は1分24秒539で8番手タイムをマークし、一旦ピットに戻る。残り時間が7分半となった頃、タイヤ交換を終えた2台は再びコースインをしていくが、この頃コース上にパラパラと雨が落ち出す。この雨は次第に雨脚が強くなり出し、スリックタイヤでのアタックを試みようとしたが、タイムの更新は望めず、ほとんどのマシンはピットにマシンを戻し、これでQ1の終了時刻を迎え、カーティケヤンはここで予選を終え、伊沢は8番手でQ2に進出した。

続くQ2のスタート時刻は、雨は止んでいる状況だったが、14台のうち伊沢を含む半分のマシンがウエットタイヤでコースインをし、残りの7台はソフトのスリックタイヤでコースインと選択が2つに別れた。伊沢はアウトラップで判断し、そのままピットに戻り、スリックタイヤに交換してアタックに入ったが、アタックラップでのミス響き、1分24秒680の11番手で予選を終えた。


総監督 中嶋 悟コメント総監督 中嶋 悟コメント

「変わりやすいコンディションの中で2人とも頑張ってくれましたが、ナレインはピットインのタイミングやセッティングの変更がうまくいかず、タイムアップをすることができませんでした。伊沢もアタックラップでミスがあり、2台ともいつもの力が発揮できなかったように思います。マシンの状態は悪くないので、明日の決勝は巻き返したいと思います。」


#64 ナレイン・カーティケヤン選手コメント#64 ナレイン・カーティケヤン選手コメント

「The car was ok, but after four minutes to starts of qualify, its rained. So we decided to keep the wet setting on the car. But the track was dried completely. And then next 4 minutes, we set a wet setup on the car on the dried track.
Because of this, we were too slow. Its decisions, but the engineers made. Most of the time is right but this time was little bit not right decision. Thank you. 」

「マシン自体の調子は良かったと思います。予選の途中から雨が降ってきたため、ウエット用のセットアップに変更しました。後半はウエット用のセットアップで臨みましたが、トラックは完全に乾いており、結果として乾いたトラックをウエットセットアップで走ってしまいました。そのため、予選通過を目指すタイムが出せませんでした。今回はエンジニアにとっても難しい判断だったと思います。明日もチームを信じて頑張ります。」


#65 伊沢拓也選手コメント#65 伊沢拓也選手コメント

「フリー走行から予選にかけて不安定なコンディションのなかでなんとかQ3まで行けるポテンシャルはあったのですが、Q2最後のアタックで失敗してしまったことがQ2敗退につながってしまいました。クルマの状態はいいので、明日はしっかりと決勝レースを戦いたいと思います。」




決勝
日付:2018年7月8日(日)
天候:曇
決勝結果:
 #64 ナレイン・カーティケヤン:16位
 #65 伊沢拓也:15位
観客動員数 : 20,800人

思うように作戦が機能せず、難しいレース展開に

決勝日は曇り空ではっきりしない天候ではあったが、雨はほとんど落ちることなく、終始ドライコンディションでの走行となった。

午前中に行なわれたフリー走行で決勝に向けた確認作業を行ない、決勝スタートに備える。14時15分、予定通りに55周回の決勝レースはスタート。18番グリッドからスタートしたカーティケヤンはミディアムタイヤを装着し、序盤で2つポジションを上げて順調にレースを進めていったが、半分の周回を過ぎる頃、後ろから来たマシンにパスされ、元の18番手を走行していく。

一方の11番グリッドからスタートした伊沢は、中盤までなんとかポジションを守りながらレースを展開していたが、終盤に入るに従い、タイヤの摩耗が激しく、ペースを保てず苦しい周回が続き、ポジションを落としていくことに。残りが15周となる頃には、17番手を走行。最終ラップで上位のマシン2台が接触のアクシデントでストップしたため、それぞれ2つ順位を上げて、カーティケヤンは16位、伊沢は15位でチェッカーを受けた。


総監督 中嶋 悟コメント総監督 中嶋 悟コメント

「2台とも思うように作戦が機能せず、力及ばず…のレースになってしまいました。今回よくなかったところの原因をしっかり究明して、これからのレースに活かせるように準備をしていきたいと思います。今回もたくさんのご声援をありがとうございました。」


#64 ナレイン・カーティケヤン選手コメント#64 ナレイン・カーティケヤン選手コメント

「Today's race was quite difficult for us. At Sugo we had a very good car which allowed us to score points, but today we were stuggling with tire overheating.
In the early stages of the race i was able to pass a couple car and we pitted early to get a better run in clean air, however our performance dropped rapidly on the soft compound tire after the pitstop. We have to keep our heads down and work hard for the next race at Motegi. I am sure the Team will be able to analyse what went wrong today and will address the problems, so we can fight back at Round 5'. Thank you. 」

「今日のレースは難しいものとなりました。菅生ではポイントを獲得できるような仕上がりでしたが今日はタイヤを消耗してしまいました。レース序盤では数台オーバーテイクし、早めにピットインすることでクリーンラップの中を走れるよう考えていましたが、ソフトタイヤに交換して早々にパフォーマンスが落ちてしまいました。もてぎでのレースに向けて、より一層努力しなければなりません。チームはデータを解析して反省点を洗い出してくれると思います。次戦はポイント獲得に向けて頑張ります。」


#65 伊沢拓也選手コメント#65 伊沢拓也選手コメント

「スタートで2つほどポジションを上げることができましたし、早めにソフトタイヤに換えていいペースで走るという作戦は、ある程度途中まではうまく機能していたのですが、中盤以降にタイヤの摩耗が激しくて最終的には順位を落とす結果になってしまいました。ポイントを獲得することはできませんでしたが、作戦を含めてトライしたことは間違っていなかったと思うので、それを次のレースにうまく機能できるようにしっかりと準備をしたいと思います。」


※次戦は8月18日・19日にツインリンクもてぎで行なわれます。



Privacy Policy
contact sitemap