シリーズ名:2008 オートバックス SUPER GT(S-GT)
大会名:第9戦・富士GT300km
距離:4.563km×66周
予選:11月8日 曇りのち雨・観衆:2万6500人(主催者発表)
決勝:11月9日 曇り   ・観衆:4万7100人(  同  )


決勝は終盤に猛追、4位でシーズンを締めくくる

32 EPSON NSX  予選10位 決勝4位

寒いウエット路面での調子が良く、予選2番手でスーパーラップ進出。スーパーラップは、1コーナーでオーバーランしてしまい10位。

決勝スタート時の天候が不安定で、どのチームもグリッド上でギリギリまでタイヤ選択に悩む。

グリッド上でウエットタイヤに交換するが、スタート後すぐにコースは乾き始め、4周目にピットインしドライへ交換する。 しかし、20周目過ぎに本格的な雨になり、29周目にピットイン。ドライバー交代しレインタイヤに。4位まで追い上げフィニッシュ。
いつの間にか冷たい風が体を刺すようになった11月上旬、スーパーGTシリーズの第9戦が富士スピードウェイで行われた。シリーズ最終戦ということもあり、生憎の雨模様となった週末だったが予選・決勝日合わせて7万人以上のファンが集まり、シーズン最後のハイスピードバトルを堪能していた。
 昨年、一昨年とこの富士での最終戦を制している我がEPSON NAKAJIMA RACING。「目標は最終戦の3連勝」とチーム全員が気合充分に富士へ臨んだ。
 金曜日の公式練習日は、明け方に降った雨がコースをぬらし、ウェットコンディションでスタート。5台のNSXの中で唯一のダンロップユーザーであるEPSON NSXだが、レインタイヤの感触も良く、ロイック・ デュバルは好タイムを連発する。予選の行われる土曜日は雨の予報も出ており、上位スタートの可能性が大いに期待された。
 予報どおり、土曜日の天気は雨。気温は11℃、路面温度も15℃までしか上がらず、肌寒い一日となった。午前中の予選1回目、EPSON NSXは、まずは普段どおりにロイックがアタックを開始。前日 に調子の良かったウェットコンディションということもありトップタイム争いを繰り広げる。結局終盤に他のマシン1台にトップタイムを塗り替えられ、2位で予選を通過、スーパーラップに臨むこととなった。
 午後の予選では、雨こそ止んでいるものの寒さは変わらないように感じられた。スーパーラップの開始時には気温11℃、路面温度は13℃。タイヤのウォームアップも思うようにいかず、ロイックの前にスタートするドライバーの多くが、すべるマシンを必死にねじ伏せる走りを見せていた。ロイックも、コースインラップとウォームアップラップでタイヤを温めていったものの、やはり1周のウォームアップラップでは充分に温めることが出来なかった。だが、ロイックは頑張りすぎてしまった。1コーナーでハードブレーキングからフロントタイヤをロックさせ、大きくオーバーラン。その後は大きなミスもなく、むしろ他のマシンよりも速いセクタータイムで回ったものの、オーバーランでの2秒のロスは取り返すことが出来ず、10番グリッドとなった。

日曜日になっても寒さは変わらず。スタート1時間前にはぱらぱらと雨も降り出しコース上を濡らしてしまった。チームはコースインラップで状況を確認すると、グリッド上でレインタイヤに交換。この時点では雨も小康状態だったが、気温の低さからすぐには乾かないだろうという判断だった。温まりきらないタイヤでのローリングスタートが危険と判断され、決勝レースではフォーメーションラップを2周回る、通常とは異なったスタートが切られることになる。

今シーズン最後のレース、EPSON NSXはロイックがスタートドライバーを務める。予想通り、スタート1周目は冷えたタイヤに苦戦しあちこちでコースアウトが多発。ロイックは慎重なスタートを切ったことで、1ポジションアップに成功した。
 が、チームの予想より早く、コース上の水は乾いてきてしまい、ドライタイヤでスタートというギャンブルに成功した2台のマシンが徐々にタイムを上げてきた。周りが次々とスリックタイヤに交換していく中、EPSON NSXも4周目にはピッ トへ戻り、タイヤを交換してコースに復帰した。これにより、一時大きく順位を落とすEPSON NSX。周りのピットインもひと段落した頃には10番手付近までポジションを戻し、しばらくはバトルもこう着状態が続いた。が、レースも20周を過ぎたあたり、またまた雨が落ちてきたとの情報が入る。本格的に降り出した雨に、たちまちコースは完全ウェットの状態に。ロイックと無線でやり取りをしていたチームは29周目にピットイン。レインタイヤに交換すると同時に、ドライバーも平中へとスイッチした。
 ところが、タイヤ交換が終わり、ジャッキも下ろされたEPSON NSXがなかなかスタートできない。スタート時にニュートラルに入ってしまうハプニングがあり、これで数秒をロスしてしまったのだ。だが冷静に対処し、タイムロスを最小限に止めてスタートしていった平中は、金曜日から調子の良かった雨用のセットアップで1周につき2秒以上速いペースで挽回を図っていく。周回遅れのマシンに引っかかり、焦りから一度スピンを喫したものの、それでもペースは落ちることなく前を追い上げて行った。60周目には4位までポジションアップ。2戦連続の表彰台まであと一歩までたどり着いたが、残り6周では僅かに届かず、4位でチェッカーを受けた。
●EPSON NAKAJIMA RACING総監督 中嶋悟のコメント
  スタート時のタイヤをドライで行くかインターミディエイトで行くか、随分悩みましたが、グリッド後方の2チームを除く大半のチームがインターミディエイトを選んでいたから、ギャンブルは出来ませんでした。結果的には、ドライに賭けたクルマに優勝をさらわれてしまい、悔しいですね。でも自分たちの持っているパッケージで、ベストなパフォーマンスが発揮できたと思います。
 今年はシリーズ前半戦でノーポイントのレースが多く、終盤戦で3戦続けて上位入賞し、ランキング10位。今シーズンの流れを反省し、来年はシリーズ前半戦から取りこぼしをなくして、もっと上を狙っていこうと思います。
今シーズンの応援、ありがとうございました。
08シーズンのご声援ありがとうございました。


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