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2025 SUPER GT RACE REPORT

第7戦 AUTOPOLIS GT 3Hours RACE第7戦 AUTOPOLIS GT 3Hours RACE

予選
会場:オートポリス
日付:2025年10月18日(土)
天候:晴/雨
予選結果:8位
観客動員数:10,000人

粘り強く攻めのアタックでQ1トップ通過!
難コンディションの中、8番手を確保し決勝へ挑む


菅生大会からちょうど1ヶ月、第7戦が大分県にあるオートポリスで開催される。菅生でアクシデントに巻き込まれてマシンに大きな損傷を受けたModulo CIVIC TYPE R-GTだったが、メカニックによる修復を終え、年に一度の九州での大会に臨む。なお、この大会は第2戦富士以来の3時間レースで行なわれる。

予選が行なわれる土曜日の朝のオートポリスは曇っていたが、公式練習の終盤には大粒の雨がコースを濡らした。その後、雨は止んで路面は乾いたものの、公式予選が始まる頃に再び雨が降り始め、判断が難しいコンディションのなか、GT500クラスのQ1が始まる。まだウェットタイヤを履くほどの路面状況ではなく、全車がドライタイヤでアタックを行なうことに。アタックを担当する大草りきはトップタイムでQ1を突破し、Q2を担当する伊沢拓也にバトンをつなぐ。その伊沢がアタックをするQ2では、スタート直前に雨量が増し、全車ウェットタイヤを装着しコースイン。セッションが進むとさらに水煙が高く上がるほどの難しいコンディションとなったが、伊沢は冷静なアタックで8番手となった。


監督 中嶋 悟コメント監督 中嶋 悟コメント

「Q1でのトップは最高でしたが、その後は天気に翻弄されたというしかないです。マシンの状況は確認できているので、明日はすっきりとレースをして、いい結果を持ち帰りたいと思います。」


伊沢 拓也選手コメント伊沢 拓也選手コメント

「まず、前回のクラッシュからクルマをばっちり直してくれた証がQ1でのトップタイムなので、Q2に向けてはドキドキする気持ちはありながらも楽しみな部分がありましたなか、路面状況がウェットコンディションに変わってしまいました。雨量が少ない状況だとライバル勢に対して厳しい戦いになることが分かっていたので、ギリギリまでドライタイヤで行くと決めていたのですが、結局はウェットタイヤでないと走れないほどの雨量になってしまったので、残念です。ただ、スピードはあったしフリー走行中の雰囲気も非常に良かったので、明日のレースに期待しています。」


大草 りき選手コメント大草 りき選手コメント

「午前中の公式練習から、いい感触がありました。最後の専有時間に僕はドライタイヤでのアタックができず、ニュータイヤでアタックするのはぶっつけ本番という状況でしたが、みんながクルマを仕上げてくれたおかげでいいアタックができてホッとしています。この大会に間に合うようにクルマを直してくれたチームの皆さんとHRCさんに感謝しかありません。ロングランも良かったので、SUGOのときのようにしっかりと追い上げて、ゴールしたいと思っています。」



決勝
日付:2025年10月19日(日)
天候:雨/曇
決勝結果:2位
観客動員数:16,000人

前戦の苦難を乗り越えたModulo Nakajima Racing、
冷静な戦略と連携で2年ぶりの表彰台を獲得!


午後に雨の予報が出ていて、上空は雲に覆われているものの予定時刻にドライコンディションで3時間のレースがスタートを切る。Modulo Nakajima Racingのスタートドライバーは伊沢。オープニングラップで1台スピンしたため7番手で2周目に突入、順調に周回を重ねていく。10周を終える頃、後方から来たマシンが抜きにかかってくるところをなんとか抑えたが、そのマシンがコースアウトしたためフルコースイエローとなり、そのままセーフティカーが導入される。ホームストレートでポジションを整理したあと17周目にレース再開。ペースを上げていきたいところだったが、伊沢に接触によるドライブスルーペナルティが課せられる。14番手までポジションを落とすことになったが、速いペースでプッシュし続け、1時間が経過する頃には7番手に。このタイミングで1回目のピットインをするマシンが出てきて、伊沢は5番手となった35周目にピットイン。

ドライバー交代を含めた作業を終え、交代した大草が残り2時間弱を周回していくことに。大草は後方から集中して前を追って周回し、20周もすると11番手までポジションを戻す。大草は9番手を走行していた58周目に2度目のピットインを行ない、給油とタイヤ交換を終えコースに。大草は攻めた走りを続け、速いペースで周回していく。残り時間が1時間となる頃には、4番手争い、3番手争いを繰り広げ見事3番手に。大草はさらに上を狙って、前車の様子を伺いながら走行し、そのチャンスを逃すことなくパスに成功して2番手に。このポジションで3時間を迎え、チェッカーを受けた。大草にとってはGT500クラスでの初表彰台、Modulo Nakajima Racingにとっては2年ぶりの表彰台となった。


監督 中嶋 悟コメント監督 中嶋 悟コメント

「最高です。天気がもってくれたのもよかったですが、2人のドライバーがとにかく長いレースを頑張ってくれました。もちろんチームもいい仕事をしてくれたと思います。今日の表彰台にはうちの卒業生が勢揃いして、その点もとても嬉しく感じています。今大会もたくさんのご声援をありがとうございました。最終戦もチーム一丸となって頑張ります。」


伊沢 拓也選手コメント伊沢 拓也選手コメント

「クルマもタイヤも素晴らしいパフォーマンスでした。僕がペナルティを受けてしまって最後尾になりましたが、自分も諦めずにプッシュし、残り2スティントで大草選手が取り返してくれました。欲を言えば、あのペナルティがなければ勝てたかなと思うところもありますが、みんなが頑張ってきた一つの証がこの2位という結果。今まではそれすらも届かなかったので、今回そこにたどり着けたことは本当にうれしく思います。オートポリスはタイヤに対して一番厳しいサーキットだという認識があるなかで、そこでの戦いでライバルに対していいパフォーマンスを出せたことに驚いている部分もありますが、ここでこれだけ戦えるということは、他のサーキットでももっといい戦いができるのではないかと期待が持てました。最終戦もいいレースをしたいです。」


大草 りき選手コメント大草 りき選手コメント

「ホッとしました。本当に完ぺきだったし、100号車は速すぎましたが、自分たちが持っている力を100%出せたと思います。そして、やっぱり勝ちたいとも思うことができました。終盤、前を走る16号車の佐藤選手は一人で走るとペースはあるけれど、300クラスが絡んでくると少し辛そうな部分がありました。チャンスはそこだということを頭に入れながら、自分が遅いところ、相手が遅いところの差引をして、ここだったらいけるぞというところを探りながら走っていて、最後の最後にチャンスが巡ってきたので、ここしかないと思っていきました。最終戦が残っているので、伊沢選手と一緒に戦えるラストレースはさらに頑張って、もっといい結果にしたいです。」


※次戦は11月1日・2日にモビリティリゾートもてぎで開催されます。



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