Report レースリポート
第8戦 MOTEGI GT 300km RACE
会場:モビリティリゾートもてぎ
日付:2025年11月1日(土)
天候:晴
予選結果:10位
観客動員数:18,000人
前戦の表彰台獲得の勢いに乗り、最終戦を笑顔で締めくくる強い思いで予選に臨む
いよいよ最終戦を迎える2025シーズンのSUPER GT。Modulo Nakajima Racingは前戦オートポリスで2年ぶりの表彰台を獲得し、一層士気が高まるなか、共に6シーズンを戦ってきた伊沢拓也のGT500クラスのラストレースを何としても笑顔で締めくくりたいという強い思いでこの最終戦に臨む。
予選日は快晴に恵まれ、過ごしやすい1日となった。公式練習を2位で終え、予選に向けた期待が膨らむなか、まずはQ1を大草りきが担当し6番手でQ2進出を決める。続くQ2は今回がGT500での最後の予選アタックとなる伊沢がコースイン。ミスのないアタックとなったが、結果は10番手となった。
「前戦の調子をキープして今日一日が進んだと思います。結果は10位でしたが、伊沢は最後の予選を頑張ってくれたと思います。決勝のペースには自信があるので、明日はしっかり走って追い抜いていけるように頑張ります。」
「公式練習からクルマの調子は非常に良かったです。大草選手もいい走りでQ1を突破してくれました。ただQ2での自分自身のタイム、順位に関しては、正直に言えばもっと上が良かったですし、がっかりしました。クルマもタイヤも良かったので、それをタイムにつなげられなかったのは、今の自分の力。明日の決勝は、いいペースで走ることができればチャンスはあると思うので、一つでも上の順位でレースを終えられるよう頑張ります。」
「公式練習は想定よりも涼しい状況だったこともあって、調子よく走ることができました。専有走行での手応えは良かったのですが、予選時は日差しも出て気温、路面温度が上がってコンディションが変化したことで、ちょっと難しかったと感じています。Q1突破はできましたが、午前中ほどの手ごたえはありませんでした。伊沢選手にバトンを渡すことができたので、Q1クリアという仕事はできたのは良かったと思います。ロングランに対して自信のあるタイヤを持ってきているので、明日の決勝には期待しています。」
日付:2025年11月2日(日)
天候:晴
決勝結果:12位
観客動員数:32,000人
最後まで全力で戦い抜いた最終戦!気温低下のコンディションに苦しむも、完走を果たす
決勝日も行楽日和となり、最終戦を見届けようと多くのモータースポーツファンが詰めかけた。決勝レースは13時にパレードラップなどを終え、いよいよスタートを切る。スタートドライバーを伊沢が務めて、最後のレースに臨むことに。伊沢はオープニングラップをポジションキープで終えたが、2周目には後続に先行を許す。300クラスのクラッシュでフルコースイエローとなり、その解除後には10番手を走っていたが、後継車にパスされたこともあり、15周を終える頃には12番手に。その順位で24周目にピットインを行なう。大草にドライバー交代して、差を詰めようと懸命に周回を重ねていく。半分が終わる頃には12番手を走行。なかなかポジションを上げられず、気温が低くなるにつれてさらに厳しい周回が続き、終盤には15番手までポジションを落とすもラストラップで1台がストップしたため14位でチェッカーを受けた。
なお、レース後にペナルティを受けたマシンが2台あり、最終順位は12位となった。
「伊沢の最後のレースなのでなんとかしたいという思いでしたが、想像していたよりも涼しくなり過ぎたことで、つらいレースになってしまいました。途中まではなんとか追いつこうと踏ん張っていましたが、タイヤのグリップがキープできず・・・残念な最終戦となってしまいましたが、今シーズンはたくさんの進化を感じることができたので、来シーズンに向けてまた取り組んでいきます。1年間たくさんの温かいご声援をありがとうございました。」
「大きな手ごたえがあり、実際に結果を出せたSUGOやオートポリス大会と同じ流れでクルマもタイヤも作ってきた中、結果は望んでいるものではありませんでしたが、寒い時期のこういったコンディションにうまく合わせるのは難しく、スティントの後半は厳しい状況でした。ただ、最後まで頑張って走りましたし、大草選手も長い苦しいスティントを頑張ってくれました。なによりこの2日間、たくさんの方が会いに来てくれたり、皆さんにいろんなことをしてもらったりして、とても幸せな2日間でした。自分のレース人生を、ナカジマレーシングで、中嶋監督のもとで終えられたことを、本当に良かったと感じています。そして、ダンロップタイヤのおかげで、僕もここまで長くやってくることができました。いま、タイヤはとてもいい状態です。来年ドライブする2人には、チャンピオンを獲ってもらいたいです。たくさんの温かい応援、本当にありがとうございました。」
「公式練習での感触や流れからいくと、いいところに行けると思っていたのですが、実際には非常に苦しいレースになりました。シーズンの後半戦に上り調子で来ていたのでそのままの流れで最終戦も戦えたら良かったのですが、最後に課題が残りました。来年に向けて、さらに速く強くなるための課題が見つかったという意味ではいいレースになったと言えるかもしれません。今シーズン、いいところも悪いところもありました。オートポリス大会での2位を考えると、いいところは着実に伸びていると感じているので、悪い部分を削っていくことが必要です。伊沢選手と戦える最後のレース、もっといい終わり方にしたかった。それができなかったことが悔しいです。この2年、伊沢選手からもらったものを大事にして、来シーズンは自分がしっかりと引っ張っていけるように頑張ります。今シーズンも応援ありがとうございました。」
※Modulo Nakajima Racingへのご声援をありがとうございました。




