中嶋企画レースリポート00FN-7
   

シリーズ名:2000年全日本選手権フォーミュラ・ニッポン(FN)
大会名:第7戦・ツインリンクもてぎ
距離:4.801km×45周
予選:8月19日 晴れ・観衆:  4800人(主催者発表)
決勝:8月20日 曇り・観衆:2万5500人(  同  )

高木虎之介、見事なポール・ツー・ウィンで シリーズチャンピオン決定!!!
松田次生、ベテラン選手達と互角以上の走りを見せ、4位入賞でランキング3位 をキープ!
暦の上では秋を迎えたというのに、まだまだ厳しい暑さの残る8月19〜20日、好天に恵まれたツインリンクもてぎを舞台に2000年全日本選手権フォーミュラ・ニッポン(FN)のシリーズ第7戦が開催された。
今回の舞台となるツインリンクもてぎは97年にオープンした、国内で最も新しいコースで、FNが開催されるのは今回が6度目。
昨年までF1で活躍していた高木選手にとっては、データの少ないコースだったがシリーズ第2戦では見事なポール・ツー・フィニッシュ。ルーキーの松田選手も、その第2戦で初の表彰台をゲットしているし、さらに2年前にF3で初優勝を飾っている“ゲン”の良いコース。ここで一気にタイトルを決定すべく、チームは気合を引き締めつつ意気高らかに、サーキット入りすることになった。  
土曜日の朝一番で行なわれた公式練習では、高木選手が2番手、松田選手が5番手と、まずまずのポジションにつけていた。午後1時45分から45分間に渡って行なわれた第1回目の公式予選では、ただ一人1分36秒台をマークした高木選手がトップに浮上。
一方の松田選手はコンマ9秒遅れの7番手に留まった。
しかし気温が下がってくることが予想されたので、午後4時15分から行なわれる第2回目の公式予選が勝負となることは必至だった。
その2回目の予選でまずは松田選手が36秒台のタイムをマークした。
しかし各車ともに終盤に入ってタイムアップ。高木選手は1分36秒285まで短縮して3戦連続のポールポジションをゲットした。
決勝の目標は、言うまでもなくポール・ツー・ウィンだ。
一方、セッション中盤にタイムアタックを始め、その1周目に1分36秒970をマークしていた松田選手は、その直後に5コーナーで惜しくもコースアウトしてしまい、以後のタイムアップはならず。最終的には8番手グリッドまで後退してしまったが、マシンのコンディションは上々だったことから、不本意なポジションとなってしまったが、決勝での追い上げが充分に期待される結果 となった。
 土曜日までの青空から一転、決勝レースが行なわれる日曜日は、うす曇りの一日となった。最高気温も30度までは上昇せず、穏やかなコンディションで戦われることになった。
好ダッシュを見せたのはポールシッターの高木選手。セカンドポジションの本山哲選手をけん制するように、一度インサイドにマシンを振った後に1コーナーへとアプローチしていった。
オープニングラップを制したのは、やはり高木選手だったが、2位以下はスタートでオーダーが変わり、M.クルム選手以下、本山、立川祐路、野田英樹の各選手が続き、2台をかわした松田選手は6番手でオープニングラップを終えることになった。
この時点で、すでに高木選手は2位のクルム選手にコンマ9秒の差をつけており、以後も猛プッシュを続けて10周目を終えた時点では約3秒のアドバンテージを築くことになった。
 その後も快調なペースで周回を重ねていった高木選手だが、今回はクルム選手も調子が良いようで、いつものようには後続との差が開いていかない。
クルム選手が21周目にタイヤ交換のためにピットイン、続いて22周目には高木選手がタイヤ交換を行なうが、ピットアウトしていった時点でも2人のタイム差は3秒前後。
高木選手にとっては全く気の抜けない展開となったが、優勝すればタイトルが決定する高木選手の集中力は乱れることなく1分38秒台のハイペースで周回を重ねていき見事なポール・ツー・ウィン。
最終ラップには高木選手が少しペースを控えたこともあって、クルム選手とのタイム差は、チェッカー時点では僅かに1.7秒。今シーズンで最も厳しいレースとなったが、それだけに喜びもひとしおで、高木選手は拳を振り上げたガッツポーズでチェッカーを受けた。
 一方、オープニングラップに6位 に進出した松田選手は、相変わらず体調不良に苦しみながらも序盤戦は1分39秒台後半から40秒台前半の安定したタイムで周回。レースも3分の1となる15周を終えたところでタイヤを交換した。ピットアウトした後は1分39秒台前半にペースアップ、前方を行く本山選手を猛追する。レース終盤には1分39秒台前半から38秒台にまでペースを上げていったが、本山選手を攻略することはかなわず、コンマ9秒差で4位 入賞。
惜しくも表彰台は逃したものの3ポイントをゲット、これまでどおりドライバーズポイントでシリーズランキング3位 の座をキープすることになった。
今回、シリーズ6勝目を飾った高木選手は、年間最多勝、最短V、連勝記録など数々の記録を打ち立て、早々と2000年度のドライバーズチャンピオンに輝くこととなった。
■PIAA NAKAJIMA RACING総監督中嶋悟のコメント
「チャンピオンシップがかかっているレースにおいても、高木選手は、予選、決勝を通 じて完璧な仕事をしてくれました。また、松田選手は、予選でのミスがありましたが、今期一番のレースをしてくれたと思います。 このもてぎでの優勝により、高木選手は、ドライバーズチャンピオンを獲得することが出来ました。これもひとえに我々のレース活動を支えてくださっているPIAA様をはじめとするスポンサーの皆様のおかげです。改めてお礼申し上げます。また、残りの3戦もこれまで同様に勝利を目指し全力で戦って行きます。変わらぬ ご声援を、宜しく御願い申し上げます。」
※次戦は、9月2日〜3.日、富士スピードウェイで開催されます。

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