Report レースリポート
第3戦 富士スピードウェイ
会場:富士スピードウェイ
日付:2017年7月8日(土)
天候:晴
予選結果:
#64 中嶋大祐:15位
#65 ナレイン・カーティケヤン:16位
観客動員数 : 13,400人
セット変更に追われる結果に。決勝での追い上げを狙う
世界有数のロングストレートを持つ富士スピードウェイで迎えた第3戦。予選日は梅雨の晴れ間で快晴に恵まれ、蒸し暑い1日となった。
午前中に1時間のフリー走行が行なわれ、そこで確認作業を終えた2台はノックアウト方式の公式予選に臨む。開始時刻の14時半を迎えると一斉にコースイン。2台は揃って中古タイヤで確認後、一旦ピットに戻り、ニュータイヤに交換してコースに復帰する。64号車の大祐は計測2周目に1分24秒612をマークし15位、65号車のカーティケヤンは計測3周目に1分24秒781で16位となり、それぞれQ2に進出できずに予選を終えた。

「出だしが肝心だと思っていたのですが、今日は何かと思うように進められず1日が終わってしまいました。明日、挽回できるように今夜はしっかり準備を進めたいと思います。」

「昨日の走り出しから調子がいま一つで、予選までの間に様々なセット変更を繰り返したのですが、マシンの挙動を改善することはできませんでした。予選はミスもなく力を出し切ることはできたと思うのですが、残念ながらQ2進出には不十分でした。予選に関しては正直手詰まり感があってとても厳しいですが、決勝のペースは周りと比べても悪くないと思うので、明日は追い上げてポイントを獲得できるように精一杯頑張ります。」

「We had a problem with the engine this morning, so we lost some time on the setup. TCS Nakajima Racing ended with position 15 & 16 in the qualifying race which is not where we want to be. We need to improve a lot and hope we can.」
「今朝のフリー走行ではエンジンに問題が発生し、セットアップに時間がかかりました。予選でTCS NAKAJIMA RACINGがポジション15と16でしたが、これは私たちが望んでいるポジションではありません。なるべく多くのことを改善する必要があります。」
日付:2017年7月9日(日)
天候:晴
決勝結果:
#64 中嶋大祐:11位
#65 ナレイン・カーティケヤン:14位
観客動員数 : 21,200人
朝から日差しが照りつける中、攻めの走りで接近戦を繰り広げる
前日に続き快晴の富士スピードウェイ。朝から日差しが照りつけ、気温も30度を超え、汗ばむ1日となった。
朝のフリー走行で、大祐は2番手、カーティケヤンは16番手と確認を終え、決勝レースに臨む。全車がクリーンにスタートを切ったが、直後からそれぞれの順位を争い、バトルが勃発。TCS NAKAJIMA RACINGも1周を終えると順位が入れ替わり、大祐16番手、カーティケヤン15番手となる。3周目に他車と接触したマシンがリタイアしたため、それぞれ順位を上げて大祐15番手、カーティケヤン14番手となる。7周目に入ると15番手争いで大祐がパスされ、ポジションを1つ落とすが懸命に前にしがみついていく。大祐は13周目にピットインを行ない、給油のみの作業でコースに復帰し、ここからチェッカーまでの長い道のりを粘り強く走行していくことに。
一方のカーティケヤンは序盤に接触があり、3つポジションを落とすが、ピットインをするマシンが現れ出したことで、順位を徐々に上げていく。30周を迎える頃には8番手を走行。一時は4番手を走りながら、最終的に19台のうち最後までピットインを引っ張り42周目にピット作業を行ない、フロントタイヤのみの交換と給油を行ない、大祐より後方でコースに復帰。全車がピットインを終えた時点で、順位は大祐11番手、カーティケヤン14番手となる。残り周回が10周を切っても、それぞれが攻めの走りで接近戦を繰り広げたが、TCS NAKAJIMA RACINGの2台はそのままの順位でチェッカーを受け、第3戦を終えた。

「まだまだですね。思うことはいろいろありますが、次戦に向けてまた整えていかなければならないと思っています。暑い中、たくさんのご声援をありがとうございました。」

「スタートは良かったのですが、1コーナーで行き場を失ってひとつポジションを下げてしまいました。その後はペースが上がらず、防戦一方の苦しい展開になりました。中盤を過ぎた頃から徐々にペースは良くなってきたのですが、上位に追いつくことはできず、終始消極的なレースとなってしまいました。結果的に周りの脱落に助けられて11位となりましたが、満足のいくような内容ではありませんでした。改善すべきところが多く厳しい状況ですが、なんとか浮上のきっかけをつかめるように、チームと協力して次戦までに準備を進めたいと考えています。ご声援ありがとうございました。」

「I finished 14th at today’s race. In the beginning the car was difficult to drive but then it started getting better. My car’s tyre got hit so probably there is a big mark on the diffuser at the rear. Apart from that it was a lonely race to be honest.」
「決勝レースは14位となりました。最初はマシンを運転するのが難しかったですが、その後はより良くなってきました。リアタイヤがぶつけられて、おそらくリアのディフューザーに大きなマークがあります。それとは別に、正直に言えば孤独なレースでした。」
※次戦は8月19日、20日にツインリンクもてぎで行なわれます。