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2017 SUPER GT RACE REPORT

第4戦 SUGO GT 300km第4戦 SUGO GT 300km

予選
会場:スポーツランドSUGO
日付:2017年7月22日(土)
天候:晴/曇
予選結果:10位
観客動員数 : 9,600人

公式練習ではトラブルに見舞われるものの、
予選では手応えを感じる走りを見せ、決勝に期待をつなぐ


立っているだけで汗がダラダラと流れるような、曇っていても気温が35℃以上と真夏の酷暑になったスポーツランド菅生。9時から行なわれた公式練習では走り出しからマシントラブルが出てしまい約1時間をピットで過ごすことになったEpson Modulo NSX-GT。修復後、走行を再開し、できる限りのメニューをこなし、公式予選に向けた準備を進める。

Q1が始まる1時間前頃から急激に分厚い雲が広がり、雷が鳴り始め、雨が落ち出して一時は状況が一変するかと思われたが、何とか雨は持ちこたえ、GT300クラスのQ1中の赤旗の影響があり6分遅れで500クラスの予選Q1がスタート。Epson Nakajima Racingのアタックドライバーはベルトラン・バゲット。バゲットは、6分経過後に先陣を切ってコースイン。その後、続々と他車もコースに入っていく。バゲットはタイヤをウォームアップさせながら、タイムもアップさせていき、計測4周目に1分12秒269をマークし10番手。トップとの差も0.69と小さくなってきていて、後半戦に向けて明るい兆しが見え始めた予選となった。


総監督 中嶋 悟コメント

「明日に期待が持てる内容だったと思いますので、天候は心配ですが、しっかりと準備を進めたいと思います。」


ベルトラン・バゲット選手コメント

「Today is the best feeling I ever had with the car in qualify. We improved a lot the car compare to free practice and the tyres felt much better. Unfortunately we missed Q2 for just one tenth but the step we made today is positive for the rest of the season. Tomorrow might be completely different as rain is expected so we'll push until the end.」

「今日の予選ではこのクルマでかつてない最高の感覚を持てました。プラクティスと比べるとクルマにもタイヤにも大きな改善が見られました。不運にも10分の1秒差でQ2進出を逃しましたが、残りのシーズンを考えると前向きな一歩だと思います。明日の決勝は雨の予報で今日とは全く違う展開になると思いますが、最後までプッシュします。」


松浦 孝亮選手コメント

「朝の公式練習でマシンに不具合が出てしまって、走行時間をかなり失ってしまいましたが、その中からチームがクルマのセットアップを、ダンロップさんがタイヤのチョイスを少ない時間のなかで頑張ってくれて、自分たちのベストを尽くすことができました。コンマ1秒足りずQ1敗退となりましたが、チームとして「戦えている」感じがありますし、明日の天候のことを考えると、10番手スタートというのは非常に大きな意味をもちますので、明日は最後まで集中を切らさず頑張りたいと思います。」



決勝
日付:2017年7月23日(日)
天候:曇/雨
決勝結果:8位
観客動員数 : 26,200人

セーフティーカーが3度も導入される荒れたレース展開の中、
8位でチェッカーを受け今季初のポイント獲得!


決勝日は予報通りに朝から雨となり、不安定な天候の中、14時30分に警察車両のパレードラップのあと、81周回のレースがスタートする。この時点で雨は降っていないものの今にも落ちてきそうな天候の中、Epson Modulo NSX-GTはウエットタイヤを装着しバゲットがスタートを切る。

500クラスの中でも数台はスリックタイヤを選択していたが、パレードラップを終える頃にやはり雨は落ちてきて、そのマシンは後方に下がることになったためバゲットはオープニングラップを終えると一気に5番手まで浮上。翌周には前を走るNSX勢の1台にトラブルが発生し、さらに1つポジションを上げる。

6周目に300クラスのマシンが最終コーナーでクラッシュしたことにより、セーフティーカーが導入される。雨は酷くならないものの依然としてパラパラと降り続く中、隊列が整えられ、10周目にリスタート。バゲットはしっかりと前にピッタリついて走行していく。16周目に前を走るNSX勢の1台がコースアウトし、3番手に浮上。雨はこの頃から酷くなり始め、さらに難しいコンディションが続く。そんな中、21周目に300クラスが絡む2番手争いの混乱で、バゲットがすかさず前に出ることに成功し2番手に。

その後は、空は明るくなり出し、雨は止み、路面は次第に乾いていく方向に。バゲットは3番手のマシンに迫られるも、うまく後続を抑えながら周回を続けていく。40周目に他車のクラッシュにより2回目のセーフティーカー導入となる。45周目にリスタートとなり、この周に続々とルーティンのピットイン、直後に300クラスのマシンがコースアウトしたため、このタイミングで3度目のセーフティーカーが入ることに。このセーフティーカーのタイミングがピット作業を終えているマシンと終えていないマシンの明暗を分けることになったのだが、ピット作業を終えていないEpson Nakajima Racingはリスタートした周にピットイン、松浦孝亮にドライバー交代して、ピット作業を終え9番手でコースに復帰。路面は徐々に乾きつつあり、全力で前を追いかけプッシュする松浦は60周を過ぎると7番手までポジションを上げ、さらにプッシュしていく。セーフティーカー導入の回数が多い荒れたレース展開で、最後の最後まで激戦が繰り広げられ、残り10周というところで後方のマシンに2台パスされたが、最終ラップで前のマシンにアクシデントがあり、8位でチェッカーを受け今季初ポイント獲得となった。



総監督 中嶋 悟コメント

「荒れた難しいレース展開でしたが、今季初ポイントとなり、少しホッとしました。今日は、セーフティーカーのタイミングが不運でしたが、コンディションによってパフォーマンスが大きく変わると、どんなレースでも戦うことが難しいので、これを最大の課題として、今後も頑張っていきます。たくさんのご声援をありがとうございました。」


ベルトラン・バゲット選手コメント

「It was a fun race I have to say. The Dunlop rain tyres worked really well through my stint. I could overtake a lot of cars and go up to second position at the end of my stint. Unfortunately the safety cars came out at the wrong time for us and we lost a lot of position. With a perfect strategy, a podium was possible today. Anyway we finish P8, that's 3 points for us and we'll try to get some more in the next races.」

「今日は楽しいレースだったと言うべきでしょう。自分のスティントの間、ダンロップタイヤはとても良かった。たくさんのクルマをオーバーテイク出来たし、スティント終盤には2位に上がっていました。不運にもセーフティーカーが悪いタイミングで入ってしまい、一気にポジションを失ってしまいましたが、完璧なレース戦略だったので表彰台も可能なレースだったと思います。とにかく今日は8位で3ポイントを獲得しましたし、残りのレースではさらにポイントを重ねたいと思います。」


松浦 孝亮選手コメント

「自分に課せられた仕事をするべく一生懸命走りました。今回は2種類のタイヤを持ち込みましたが、レース後半でソフトタイヤをチョイスしたことが裏目に出たように思います。ライバルたちとバトルができて、ワクワクしてきた矢先にタイヤが苦しくなってきて、抜かれるかたちになりましたが、自分たちとしてはいいレースができたと思っています。終盤、無理なブロックをしているように見えたかと思いますが、最後は気持ちの部分で走った結果なので、悔いは少し残る部分はありますが、自分たちにとっては久しぶりにレースができたので、今回の反省点をしっかり検討していき、次のレースに繋げたいです。」

※次戦は8月5日・6日に富士スピードウェイで行なわれます。



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