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Report レースリポート

2022 SUPER FORMULA RACE REPORT

第6戦 富士スピードウェイ第6戦 富士スピードウェイ

予選
会場:富士スピードウェイ
日付:2022年7月16日(土)
天候:雨
予選結果:
 #64 山本尚貴:17位
 #65 大湯都史樹:10位
観客動員数 : 8,200人

赤旗や天候の影響を受け、アタックのタイミングを捉えきれず。決勝での挽回に挑む。

4月の開幕戦、第2戦以来の今シーズン3回目となる富士スピードウェイでのレースで、今大会は通常の1レース制での開催となる。前戦の菅生では大湯都史樹が1年ぶりの2位表彰台獲得となり、チームとしてはさらに上位を狙っていきたいところ。早くも後半戦突入となり、シリーズ争いも激化し1戦も落とせない大事なレースが続いていく。

予選日は予報通りの雨となり、雨が止む時間帯はあったものの1日を通して生憎の天候となった。午前中のフリー走行はWET宣言の中行なわれたが、最後30分は天候が悪化したために赤旗終了となった。天候悪化のため、公式予選も通常行なわれているノックアウト予選ではなく、30分間の計時予選に変更され、15時10分にスタート。2台はすぐさまコースインをして、アタックを始めるが3周を終える頃にコースアウトをした車両があり、赤旗となる。車両回収後に再開され、再びアタックを行なう。赤旗の影響などで、アタックのタイミングを逃しながらも懸命にプッシュしていく2台だったが、程なくストップ車両の影響で2回目の赤旗となる。これも再開はされたが、雨量が多くなってきたため3度目の赤旗が出され、そのまま予選は終了となる。その結果、山本尚貴は18番手、大湯都史樹は13番手となった。なお、予選後にペナルティを受けたマシンがあり、山本は17番手、大湯は10番手に繰り上げとなった。


総監督 中嶋 悟コメント総監督 中嶋 悟コメント

「予選は、赤旗と天候の影響などで、アタックをするためのいいポジションがとれず、ちぐはぐになった印象です。午前中のフリー走行は決して悪い内容ではなかったので、きっともう少し上位を狙えたと思いますが、天候が味方にはなってくれませんでした。明日は雨の確率が低いようです。なんとか挽回して、少しでも上位で終えられるようにしたいです。」


#64 山本尚貴選手コメント#64 山本尚貴選手コメント

「朝のフリー走行ではまずまずの調子だったのですが、いざ予選になってみると朝のようには走れずに少し苦労しました。アタックのタイミングも、いい場面はずっとなかったです。ですが、前回のSUGO大会と同じように、やってきたことに対するパフォーマンスはきちんと出ていましたし、今まではフリー走行の状況からさらに欲をかいてセッティングを変えていたので、今回は朝のフィーリングを信じてあまり変えずに臨んだところ、結果的に少し苦しい状況になってしまいました。明日の決勝も、また後方からのスタートにはなってしまいますが、今週はまだ誰もドライコンディションでは走れていないので、明日の走りはじめである程度決まると考えています。そのためにはここからが勝負。きちんと合わせ込めれば追い上げることはできると思っていますし、ポイントが獲れる位置まで戻ってきたいと思っています。」


#65 大湯都史樹選手コメント#65 大湯都史樹選手コメント

「結果を見ると、上位2台はセッションが始まってすぐのところに(勝負を)かけていたのだと思いますが、僕たちは30分全体を見てタイムを出そうと考えていました。そのトライの方向性が違ったのは反省点ですが、3番手以降での争いを見ても、そこに行ける感じがなく、グリップやウォームアップ含め、今日のパフォーマンスはあまり良くありませんでした。おそらくその原因はドライコンディションでの走りにも響いてきそうなので、しっかりと追究しなければならないと思っています。明日の朝のフリー走行がすごく重要になるので、時間は限られていますができるだけのトライをして決勝に臨みたいです。」




決勝
日付:2022年7月17日(日)
天候:曇/晴
決勝結果:
 #64 山本尚貴:9位
 #65 大湯都史樹:10位
観客動員数 : 13,900人

アクシデントに見舞われながらも、2台揃ってポイント獲得。次戦へ向け手ごたえを掴む。

朝は雨が残り、雲が広がったものの午後に向けて天候は回復、決勝レースが始まるまでに完全にドライコンディションとなった。14時30分にフォーメーションラップがスタートしたが、その際中にコースアウトした車両があり、もう1周フォーメーションラップが追加され、1周減算となる40周でレースはスタート。17番グリッドからスタートした山本は1周目で見事9ポジションアップし8番手でオープニングラップを終える。逆に10番手からスタートした大湯は接触があり、2つポジションを落として戻ったが、ノーズに損傷がありピットインを強いられる。

3周目に入ったところで、山本の前を走っていたマシンがクラッシュしたことにより、セーフティーカーが導入される。山本7番手、大湯は17番手で10周目にレースは再開、大湯はその周を終えたタイミングでピットインを行なう。同じタイミングでピットに入るマシンがあり、山本は4番手まで順位を上げ、大湯は変わらず17番手で周回していく。その矢先、大湯にオープニングラップの接触でドライビングスルーペナルティが課せられる。翌周には、3周目のアクシデントの件で山本に同じくドライビングスルーペナルティの裁定が下されて、2台はそれぞれペナルティを消化。ポジションは山本8番手、大湯は17番手に。山本は25周目にピットインを行ない、タイヤ交換の義務を終える。その数周後にまたしてもセーフティーカーが導入されるアクシデントが発生。残り10周のタイミングでレースは再開され、2台は懸命に挽回にかかったが、山本は9位、大湯は10位フィニッシュとなった。


総監督 中嶋 悟コメント総監督 中嶋 悟コメント

「いろいろアクシデントが多いレースでしたが、やっと2台揃ってポイントが獲得できました。まだ課題はありますが、互角に戦えるレベルに間違いなく近づいてきているので、次戦を楽しみにしていただければと思います。天候が不安定で大変な中でしたが、たくさんのご声援をありがとうございました。」


#64 山本尚貴選手コメント#64 山本尚貴選手コメント

「予選日が終始雨だったので、今日の朝が、週末を通して初めてドライコンディションで走れる機会になりました。ドライコンディションだったらこうしようと考えてきた持ち込みセットのフィーリングが良く、ペースも良さそうだったので、今年一番の追い上げができる手ごたえを感じていました。フリー走行ではセットアップに重点を置いていたのでスタート練習はしていなかったのですが、そこに対する見立てや合わせこみには自信を持っていたので、いつも通りのスタートを切ろうと考えていて、位置取りも含め自分の狙った通りに行きました。序盤のアクシデントについて、フェネストラズ選手や、彼を応援しているファンの皆さんに申し訳ないことをしましたし、僕自身も、僕を応援してくれている皆さんにとっても望んでいない形になってしまったことも申し訳なく思っています。今大会を終えて、残りは2大会4戦になりました。シーズン前半戦で苦戦が続いた中、今日の9位も決して良くはないですが、後方のスタート順位だったこととペナルティがあった中でポイント圏内に入れるマシンがあったことは自信になりました。改善に向けたヒントもあったので、それらを改善してもてぎに持ち込むことができれば、いい戦いができると思います。今回起きたことをしっかりと整理し、次戦に向けてチームのみんなと頑張っていきたいです。」


#65 大湯都史樹選手コメント#65 大湯都史樹選手コメント

「スタートはうまく決まって、1コーナーへもイン側をキープしていたのですが、複数台で絡む形で接触してしまいました。混戦の中でどうしようもない部分もあったと思いますが、レースをだめにしてしまい、申し訳なく思います。僕自身は、ドライコンディションでの調子は良く、ファステストラップをとることができたので、ペース自体も悪くはなかったです。前戦からの進化も感じることができて、ドライコンディションでのパフォーマンスには光が見えてきた気がしています。もてぎに向けても手ごたえを感じつつあるので、これを逃さないよう頑張っていきます。」


※次戦は8月20日・21日にモビリティリゾートもてぎで行なわれます。



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