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Report レースリポート

2023 SUPER FORMULA RACE REPORT

第7戦 モビリティリゾートもてぎ第7戦 モビリティリゾートもてぎ

予選
会場:モビリティリゾートもてぎ
日付:2023年8月19日(土)
天候:晴
予選結果:
 #64 山本尚貴:10位
 #65 佐藤蓮:15位
観客動員数 : 5,200人

酷暑の予選。山本はQ2進出も上位には食い込めず。佐藤は好感触も惜しい結果に。

第6戦から約1ヶ月を経て、真夏のモビリティリゾートもてぎで開催される第7戦。前戦では2台揃ってポイントを獲得し、徐々に自分たちらしいレースができているものの、今シーズン最高位は開幕戦での佐藤蓮の4位と表彰台には届いていない。この大会を入れて今シーズンも残り3戦となり、何としても結果を残したいところ。

朝から30℃を超える酷暑となった予選日。Q1のA組でアタックをする山本尚貴は1分33秒412で5番手タイムとなりQ2へ進出を決める。一方のB組の佐藤蓮は、タイムは1分33秒127と悪くなかったが、ポジションは8番手でノックアウトとなった。Q2で山本はQ1のタイムを大きく更新するアタックを見せたが、ポジションは10番手となった。


総監督 中嶋 悟コメント総監督 中嶋 悟コメント

「佐藤は感触はいいのにタイムが伸びず…、山本はQ2へ進出しましたが、まんべんなく速さが足りませんでした。今日に続き明日も暑さが厳しいようなので、レースを通していいペースが得られるようなセッティングが大切だと思います。ライバルにも暑さにも負けないように頑張りたいと思います。」


監督 伊沢 拓也コメント監督 伊沢 拓也コメント

「山本選手はなんとかQ1を突破できたし、アタック自体もミスなくいい予選だったと思いますが、クルマの方でまだ足りない部分がありました。佐藤選手に関しても、クルマのパフォーマンスは引き出してくれましたが、たとえば朝のフリープラクティスで、最後のアタックが上手く決まらなかったり、そういった流れをうまく作ってあげられなかったことがチームとしての反省点です。こんな天気なので、明日はまた別の流れになると思うので、2台とも上位に行けるよう頑張ります。」


#64 山本尚貴選手コメント#64 山本尚貴選手コメント

「Q1を5番手で通ることができましたが、Q2では周りのタイムが大きく更新されたのに対して、僕のタイムが少し足りませんでした。僅差の戦いだったので悔しいですが、もてぎに限らず他のサーキットでもQ2での伸びしろが少ないので、自分としてもそうですが、チームとしてもQ2の伸びしろをきちんと確保できればと思います。予選だけで言えば、次は今シーズン最後の鈴鹿戦になってしまうのですが、そこでいいところを見せたいです。明日の決勝も頑張ります。」


#65 佐藤蓮選手コメント#65 佐藤蓮選手コメント

「午前中のフリープラクティス中、ユーズドタイヤでのタイムが良かったので調子がいいかなと思ったのですが、最後に新品タイヤを履いたらセットアップが合わずにタイムを削ることができませんでした。そこに関してはアジャストして予選に臨みましたが、午前中と比べても気温が下がってしまい、そのコンディションに合うクルマにできていませんでした。明日はしっかりとクルマを作って、追い上げてポイント獲得できるようにしていきたいです。」




決勝
日付:2023年8月20日(日)
天候:曇/雨
決勝結果:
 #64 山本尚貴:リタイア
 #65 佐藤蓮:16位
観客動員数 : 8,900人

山本は接触の影響で悔しいリタイア。佐藤は奮闘したがアクシデントもあり16位フィニッシュ。

前日に続いて灼熱となった決勝日のモビリティリゾートもてぎ。15時に37周回のレースがスタートを切る。2台はスタートを決めて周回していくが、2コーナーで多重クラッシュが発生し、早速赤旗でレースが中断となる。その後、約30分の中断の後、セーフティーカー先導でスタートし、4周目にはセーフティーカーがピットに戻り、レースが再開される。

スタート時の混乱もあり、ポジションを大きく上げたTCS NAKAJIMA RACINGの2台は、山本が5番手、佐藤が6番手となり周回していく。10周目を迎え、まずは佐藤がピットインを行ない、タイヤ交換を終えて発進したところに、これからタイヤ交換を行なう隣のピットのマシンと交錯するアクシデントが発生。佐藤はそのままコースインしたが、交錯した時の影響でタイヤを傷めて再びピットに戻ることに。修復作業を終え、コースに戻ったが、遅れは大きく16位フィニッシュとなった。なお、佐藤はピットレーンのアンセーフリリースと判定され、競技結果に30秒加算のペナルティが課せられた。

一方の山本は4周目の再開時には5番手までポジションアップ、ピットインを引っ張る作戦を選択して先を急ぐ。10周を過ぎるとピットインを行なうマシンもあり、3番手へ。2番手争いをしながら山本は24周目にピットインを行ない、コースに復帰する。2番手を走っていたマシンもその2周後にピットイン義務を済ませて山本の前でコースに戻り、この2台は再びバトルになる。27周目の90℃コーナーで山本が後方からライバルのインに飛び込んだが2台は接触してしまう。山本のマシンはその影響でマシンに損傷を負い、走行不能となりコース脇にマシンを止め、悔しいリタイアとなった。


総監督 中嶋 悟コメント総監督 中嶋 悟コメント

「レース中盤にいい状況になれたのに、佐藤はピット作業でのアクシデントが響き、山本も計画通りに進んでいたなかバトルで接触してマシンが損傷してしまい残念な結果となってしまいました。2台とも決勝ペースは悪くなかっただけに悔しいです。残りは最後の鈴鹿だけとなりましたが、全力で向かっていきます。暑い中、たくさんのご声援をありがとうございました。」


監督 伊沢 拓也コメント監督 伊沢 拓也コメント

「佐藤選手は上位フィニッシュのチャンスがあったのですが、ピット作業で2つのエラーが重なってしまい残念な結果となってしまいました。山本選手も確実に表彰台を獲得できる展開で、そこまではすべてが完璧だったと思うのですが、最後のピースがはまらず、チームとしては非常に悔しい気持ちです。ただ、内容としては今年一番だったとも感じていて、僕にとってはポジティブなことでした。次戦は最終大会となりますが、チャンスを確実にものにできるように頑張ります。」


#64 山本尚貴選手コメント#64 山本尚貴選手コメント

「ピットインを引っ張るという作戦もうまくいき、クルマのペースも今年一番というくらい良く、トップ2に食らいついていけたので、自分のイメージ通りに戦えていました。ピットストップはチーム側でトラブルがあったようですが、その中でもしっかりと送り出してくれて、そこからは燃料が軽い状態でのフレッシュタイヤの利を生かしてペースを上げて、かなり前に行くことができました。

平川選手のピットでミスがあったことは無線で聞いていて、勝負をかけるしかないと思い、あそこで飛び込むことは決めていたのですが、残念ながら当たってしまい、そこでレースを落としてしまいました。

ただ結果としてレースを落とし、決勝でいいクルマに仕上げてくれたチームに申し訳ないですし、地元のレースでたくさんの方が応援に駆けつけてくださったなかで、表彰台を見せられなかったことが悔しいです。

セットアップが良くトップグループと変わらないタイムで走れたり、収穫が多かった一方で、その収穫を活かし切れなかったドライバーとしての責任は感じています。今回得られたものを最終戦でしっかりと形にできるよう、さらに積み上げていきます。」


#65 佐藤蓮選手コメント#65 佐藤蓮選手コメント

「もてぎのレースは基本的に抜けないだろうということで、前とのペースをコントロールしている中でも、かなり自分は余裕がある方でした。僕よりも前のポジションに山本選手がいたので彼に戦略の優先権があり、その逆をいく形で僕はミニマムで入ったのですが、タイヤ交換に時間がかかってしまいました。そこでクラッチをつなげてしまったことで、より時間がかかり、慌てた中でロリポップが上がってしまい、結果として太田選手と接触してしまいました。太田選手には申し訳なかったです。

タイヤが切れてしまってもう一度ピットに戻りましたが、今後のためにもデータは取りたかったので、タイヤを履き替えて後半を走りました。クルマのペース自体は良くて、上位陣と大差ないスピードで走れていたので、チャンスがあっただけに残念です。

今年は一貫して、レースは強いクルマなのですが、その中でも分析し切れていない部分があります。最終戦に向けては、予選から上位で戦えるよう準備していきます。」


※次戦は10月28日・29日に鈴鹿サーキットで行なわれます。



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